皆様、今日も楽しいTRPGライフをお過ごしでしょうか?
シナリオを書いている最中? それは楽しみですね!
そんなアナタは、シナリオを書いている時、こんなことで悩んだことはないでしょうか?
- 特に分岐とか用意していないけど、PLは楽しんでくれるかな?
- PLが突拍子もないこと言ってきた時、対応できる自信がない……。
- PLから「こういうのは、TRPGじゃなくて小説でやれよ」みたいなこと、言われない?
悩ましいですよねー。
昔から「TRPGは自由な遊び」なんて売り文句がありますが、そもそもGM(KP)は人間。神様がではないので、提供できる”自由”には限界があるわけです。
シナリオを書いて、一般公開するとなると、さらにハードルが上がります。
なにしよるか分からんPLの”自由”をすべて想定していたら、シナリオ冊子が川上稔の小説みたいになりますよね。
そんなわけで今回は、GM歴25年、「TRPGじゃなくて小説でやれよ」なんて言われたこともありながら、いまだにTRPGを続けているTRPGおじいちゃん・りょーさんが、
「”一本道でつまらないシナリオ”と言われない4つのコツ」
について解説していきます。
あ、早めに注意をひとつ。
今回の記事、ガチで「枝分かれ自在のマルチストーリーシナリオ」が書ける人や、GM(KP)のアドリブでなんとでもできてしまう人は対象にしていません。
そういうベテランさんは、急いでシナリオ執筆やPL募集に戻ってください。
コツ1:募集要項に書く
募集要項に”一本道シナリオだよ”って書けば、遊んだときに「一本道シナリオじゃねーか!」って文句をつける人はいません。
ハイ解決。
石を投げないでくださいね。もう少し説明しますので。
以前、募集するときに”卓の雰囲気”を伝えることはとても大事、と言う話を記事にしました。
未読の方は、こちらからお読みください。
https://trpg-chiebukuro.com/taku-huniki/
この”卓の雰囲気”、「一本道だ」という文句を避けるのにも非常に有効なのです。
「怪奇現象が起きる洋館を探索するシナリオ」って言ったのに、PCが館にガソリンをかけ火をつけようとしたら、「洋館を探索するシナリオなので洋館を探索してください」って言えますよね?
それでも焼こうとするPLには、もはや悪意があると言っていいでしょう。
こんな感じで、事前に”卓の雰囲気”を伝えておくことで、大雑把に道を示すことができます。
その道に沿って歩くシナリオだとしても、PLから「分かれ道がないぞ!」と言われることはないはずです。
コツ2:戦闘する
多くのTRPGが戦闘に専用ルールを用意しているのは、ココに理由があると思っています。
戦闘は、
- PCのデータ
- PCが選んだ行動
- サイコロの出目
で多種多様に分岐できる、とても便利な仕組みです。
いまだ、TRPGはこれよりも簡単に”シナリオを一本道にしない”方法を発見できていません。たぶん。
少しコツを加えると。
PLがサンプルを使っているような卓(初心者シナリオとか、オフラインコンベンションとかですね)では、「PCが行動を選べる」ようにするといいです。
一番簡単なのは、敵を複数用意して対象を選ばせることですね。
一方、PCのデータをPLが自力で作成している場合、PCが1回ずつ行動できれば及第点でしょう。
仮にPC全員が「必中&敵全体対象のアタッカー」であったとしても、「そういうPCが集まった結果、全体攻撃連打で戦場が更地になった」という”PLが選んだ未来”は確保できるので。
コツ3:NPCを説得させる
「NPCが悩みを抱えていて、それにPCが声をかけて立ち直らせる」シーンは、”PCが自由にしている感”を出す上でとても有効です。
たとえ、”立ち直る”以外にストーリーがなかったとしても、です。
なぜなら、PCが他人の悩みを解決するときに取る行動や、掛ける言葉は、PCの過去や性格に強く影響され多種多様であるからです。
PCが2-3人いれば、PCが声をかけてNPCがレスポンスする過程で、自然と”自由に分岐するシナリオ”になります。
なお、注意が一つ。
「全PCが、そのNPCを説得したいか・できるか」
これは確認しましょう。
「こいつ、今の今まで接点ないから、誰かすらわかんねえ……」
「こいつが悩んでいようが、俺のPCには関係ないね」
これだと、そもそも発言の機会がないので、”自由な分岐”の提供になりません。
コツ4:障害突破に複数の手段を用意する
最初に、コレをやろうとする人は多いのではないでしょうか?
それくらい、昔から定番として用いられるコツです。
例えば、行く手を阻む扉を開ける手段として、
- 扉に刻まれた謎を解く
- 針金で扉のカギを開ける
- 扉を持っている斧で破壊する
を用意しておく、ということです。
では、定番のコツであるこれを、なぜ4番目に持ってきたか?
「わりと難しいから」。コレに尽きます。
上の扉の例だと簡単に見えますが。
「街で目撃されている化け物を、過去の文献から探して正体を突き止める」
だとどうでしょう?
技能があるゲームだと、図書館・民俗学・神秘学あたり? なんだか、持っているPCが限定されそうですよね。あまり分岐にならなくなってしまいます。
能力値で判定するゲームだと、「知力」以外に基準にできそうな能力値が思いつきません。
そんなわけで。この手法を使って「一本道でなくす」には、慣れが必要かつ限界がある、ということです。
他の3つのコツと組み合わせつつ、さらに自由度を増やす方法として使うことをオススメします。
まとめ
ということで。今回は、
「”一本道でつまらないシナリオ”と言われないための4つのコツ」
について解説しました。
もし、コレを読んで「なんだよ、オレならもっといい方法をしっているぜ!」と思ったアナタは、ぜひTwitterやお問い合わせにご連絡ください。
詳しくお聞きした上で、翌日辺りにこそっと「5つのコツ」に増やします。
それでは、明日もよいTRPGライフを。
コメント