皆様、今日も楽しいTRPGライフをお過ごしでしょうか?
昨今、TRPGにて盛り上がっているのは、オンラインセッション・通称オンセですね!
「え? TRPGって、対面でもできるの?」という人にすら出会う状況で、TRPGおじいちゃんのりょーさんとしては感慨深く感じております。
そしてオンセに欠かせないのが、実際にセッションを行うオンセツール。
しかし、この記事の読者の中には、こんな方もいるのでは?
- 次のセッション、XXXXXってツールを使うらしいんだけど、まだ使ったことないんだよね……どこに使い方が書かれてるの?
- 今使っているオンセツール、ココが不満なんだよな……もっといいの、ないかな?
そんな人のために今回は、GM歴25年・オンセ歴も今年で約6年となりましたTRPGおじいちゃん・りょーさんが、
「これで全部!?オンセツールを徹底比較」
と題して、以下について解説いたします。
- 日本のメジャーツールその1 「ココフォリア」の特徴
- 日本のメジャーツールその2 「ユドナリウム」の特徴
- 海外の巨塔 「Foundary VTT / オンセ工房」の特徴
- まだまだあるよ! オンセツールのご紹介
今回、内容が盛りだくさんとなりますが、ぜひぜひ最後まで読んで下さい。
「ココフォリア」ここがいいトコ・残念なトコ
日本のオンセツールで、まず名前が上がるのがこの「ココフォリア」でしょう。
2022年時点で月間ユーザ27万人、いまなお開発が続いているメジャーなオンセツールです。

使い方は、公式が公開しているドキュメントを参照するのがよいでしょう。
チュートリアルもしっかり完備されています。
さて、そんなココフォリア。
他のオンセツールと比較して、こんなところが特徴になっています。
いいトコ
- URLクリックで簡単ログイン
- スマホでも遊びやすいUI
- トランプ・カットイン・カウンターリモコンなど細かい機能を完備
残念なトコ
- エクスポートが課金者限定
メリットの中でも、特に1つめは大きいと感じますね。
URLを開いたら入室完了。GM(KP)としても、URLを送りつけるだけで案内が終わるのでとてもラクチンです。
デメリットは、もう1つの大手「ユドナリウム」と比較したときに気になる部分です。
特に同じシナリオを繰り返し回すタイプの人は、一度作ったルームをもう一度作り直すのも面倒なもの。
かといって、以前のルームからPCだけ削除……とかだと、うっかり消し忘れが残ったり。
もちろん、課金(正確には開発支援プログラムに参加)すれば利用可能。
同じ卓をモリモリ回したい人は、ぜひ開発支援プログラムに参加しましょう。運営も儲かるのでWin-Winです。
「ユドナリウム」ここがいいトコ・残念なトコ
もうひとつの大手が「ユドナリウム」。
余談ですが、私のアイコンもこのユドナリウムに関連していたりします。知っている人は昔からのオンセ仲間ですね。
公式のURLは以下ですが、後で解説するとおり、ユドナリウムは派生サーバがとても多いです。
使うURLは、きちんとGM(KP)に確認するのをオススメします。
上のリンクを開いた人、いきなりルームが出てびっくりしましたか?
慣れている人は便利ですが、初めての人はどこでなにをするか混乱しますよね。
以下にWikiで使い方が載っているので、そんな人はこちらを見ましょう。
Udonariumの使い方 – TRPGオンラインセッションツールガイド(仮)
さて、「ユドナリウム」の特徴はこんな感じ。
いいトコ
- 3Dマップを作成可能
- カード・トランプの取り回しが随一
- 全パーツをエクスポート・インポート可能
残念なトコ
- たまに、うまく通信できない人がいる
- たまに、3D酔いする人がいる
- 細かい機能が足りない
3Dマップについては、SLGのように高低差のあるマップはもちろん、単純に「レイヤー構造のあるマップ」を作るのにも便利です。
厚みが指定できるから、ものを複数重ねたときにどれが一番上に来るか指定できるわけですね。たまに便利に使えます。
カード・トランプの扱いやすさはピカイチ。
「山札からJOKERだけを取り出す」「捨て札置き場のカードをまとめてシャッフル→新しい山札にする」といった、トランプでよくある動作とか。
「表面にかかれた文章をポップアップさせる」という、秘匿ハンドアウトのカード化とか。
いろいろ便利に使えます。
ただ、残念なトコとして、通信環境や3D酔いの問題で「ユドナリウムだけはダメなのぉ!」という人がいます。体感では、20人に一人くらい?
「オンセツールを理由に参加辞退、みたいな人を作りたくない」という優しい人にはよろしくない部分ですね。
ステータスのコマンド操作・点呼・カットインなどが非搭載なのも惜しいところ。
ただ、この点が不満な人は、ぜひ”ユドナリウムリリィ”を使いましょう。追加機能がいろいろ搭載された改造版ユドナリウムで、更新頻度も多く、開発者さんの熱意を感じますよ。

「Foundary VTT / オンセ工房」 いいトコ・残念なトコ
海外で盛んに利用されているオンセツールが「Foundary VTT / オンセ工房」。
”オンセ工房”は、日本における名称のようです。TVアニメ版「るろうに剣心」のタイトルが、海外で”Samurai X”になっているようなもの……だと思います。しらんけど。
日本語Wikiはこちら。入手方法も、こちらの解説を見れば万全でしょう。
「Foundary VTT / オンセ工房」のいいトコ・残念なトコはこちら。
りょーさんがあまり使わないため、浅い解説になることをご容赦ください。
いいトコ
- ダンジョンもの(特にD&D)を遊ぶための支援万全
- ユーザMODによる拡張が豊富
残念なトコ
- GMはライセンス購入が必要(買い切り$50)
- “日本人の遊びかた”の支援は(MODなしデフォルトだと)薄い
面白いのは1つめのいいトコですね。
例えば、デフォルトで以下のような機能があります。
- マップの指定地点にメモを貼る
- マップの探索済み部分だけ明るく、未探索部分を暗くする
- 定規で距離を測る
- ドラッグ操作でアイテムを交換する
また、洋ゲー定番・MOD機能も完備。
「和製TRPGのダイスボットを使うMOD」「立ち絵表示をするMOD」なんかを追加しているユーザもいる模様です。
ライセンス購入費である$50が妥当かどうか、ぜひご自身の目で確かめてください。
まだまだあるよ! オンセツール
ここからは、比較的マイナーなオンセツール類について手短に解説していきます。
「あ、ここに情報があるのね」と心に留めてもらえれば幸い。
Tekey
昔メジャーだった ”どどんとふ”を踏まえて作られている、(2022年6月時点では)完全無料のオンセツールです。
一見、ココフォリアと同じに見えますが、細かいところで差分があります。
- ノベルゲー風画面と戦闘マップ画面を切替可能
- 自作ダイスボットを追加可能
- ウインドウ配置のほどよいカスタマイズ性(左右入れ替えや一部ウインドウの非表示)
- マップエクスポート/インポートを標準搭載
公式ページはこちら。ヘルプも完備されています。
TRPGスタジオ
いわゆる”ノベルゲー的な遊び方”に向いているのが、この「TRPGスタジオ」。
UIが非常にポップで親しみやすいこと、セッションログをエクスポート + ノベルゲーム作成ツールで編集してノベルゲーム調の動画にできるところが特徴的。
また、シノビガミを始めとするサイコロフィクション系を遊ぶためにあるとしか思えない、特徴的なキャラクターデータ表が搭載されています。下のツイート画像、右側のやつですね。
Discord
ボイスセッションの通話用や事前調整用に使われているDiscordですが、この上でそのままTRPGを遊んでしまうことも可能です。
ダイスボット導入やリソース管理のコツなどを、猫あきらさんが解説してくれています。

まとめ
ということで。今回は、
「徹底比較! オンセツール」
について解説しました。
せっかく、いろいろな方がオンセツールを展開している現在。
遊びたいTRPGシステムや、アナタの好みに合わせて、一番イイ感じのオンセツールを使いましょう。
それでは、明日もよいTRPGライフを。
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