【PLぜひ読んで!】サンプルキャラクターを楽しく使うコツ

 皆様、今日も楽しいTRPGライフをお過ごしでしょうか?

 え? 初めてやるTRPGシステムのセッションが待っている?
 素晴らしい! でも、そんなあなたは、こんなことで困っていたりしませんか?

  • GMからは「今回はサンプルキャラクターを使う」と言われたけど、そんなテンプレのデータでワタシは満足できるのか?
  • 「キャラクターをX月○日までに作って」と言われたけど、目の前には分厚いルルブ。どこから手を付けていいやら……

 そう。そんなわけで今回は、

「サンプルキャラクターを楽しく使うコツ」

 と題して、以下について解説をしていきます。

  • サンプルキャラクターって、なにがいいの?
  • サンプルで自由にPCを作るコツ

 それでは、最後までぜひ読んでいってください。

そもそも、サンプルキャラクターって?

 サンプルキャラクターとは、グループSNE・FEAR・冒険企画局といった有名TRPGメーカーはもちろんのこと、同人TRPGの多くでも採用されている便利な仕組みです。

 呼び名はゲームによって違ったりしますが、基本的に以下のようなものを指します。

  • 能力値・特技・アイテムなどの、キャラクター作成で決定・選択すべきデータが予め決まっている
  • 名前・性別などのパーソナルデータ(多くのゲームでは過去経歴も)は空欄になっている
  • パーソナルデータをPLが自由に決め、自分のPCとして完成させる

 ここからは、こういったサンプルキャラクターのことを「サンプル」と略しますね。
 長いので。

 それでは、サンプルの何がいいのか?
 順番に解説していきます。

サンプルのいいトコ1:キャラクター検討に時間が使える

 原則として、サンプルで記入済みとなっているのはデータのみです。
 名前、性別、年齢、経歴などは、ほとんどのTRPGシステムでは自由に決められます。

 ということは、これら『アナタのPCをオンリーワンにする部分』はすべてアナタの手に委ねられているわけです。

 特にアナタがそのTRPGシステムを初めて遊ぶ場合、TRPGシステムの世界観もよく知らないはず。

 その世界の文明レベルは?
 魔法はある? 機械はある? ジャガイモはある?
 PCは何者で、今からどんな奴らと戦うのか?
 エルフは巨乳なのか? 貧乳なのか?

 これらを把握するだけで、けっこう時間はかかるものです。

 仮にアナタがそのTRPGシステムを遊び慣れている場合でも、サンプルを使うことでイキナリPCのキャラクター検討に移れます。

 外見。 性別。 年齢。
 性格。 経歴。
 なにより、名前!!

 せっかくのセッションの機会です。
 データでウンウン悩む時間を、こういった個性付けにつかうのも、とても良いことだと思いますよ!

サンプルのいいトコ2:産廃データを作らず済む

 サンプルキャラクターは、強さはまちまちであるものの「今回のセッションを完走できるデータ」で組まれています。(最近のは。りょーさんが若い頃はたまにその……)

「なめるなよ! 私はTRPGベテランだ。はじめてのTRPGシステムでも、PCのひとりやふたり!」

 なるほど。
 たしかに、「データ的に間違いがない」PCは組めるかもしれません。

 しかし、それでセッションが完走できるとは限らないのが、キャラクター作成の難しいところ。

  • SW2.5における<ターゲッティング>の価値
  • ダブルクロス3rdで、《完全獣化》を取って《ハンティングスタイル》をとらないと何が起こるか
  • メタリックガーディアンで、移動力2と移動力3の差

 いずれも1つ間違えると、セッション中に非常に苦労するポイントです。
 が、「こうしないと苦労するよ」ということはルールブックのどこにも書いていません。

 ゆえに、初めてのTRPGシステムではサンプルを使うのが安全なのです。

サンプルのいいトコ3:GMに優しい

 へ? GMに優しいって、どういうこと?
 PCデータなんだから関係なくない?

 いやいや。そんなことはないのですよ。
 サンプルを使うということは、GMにとって「PCの強さに推測がつきやすい」という大きなメリットが有るのです。

 特にサンプルが必要なTRPGシステムでは、戦闘がゲームのクライマックスを担うことも多く、戦闘のバランスはGMの頭を悩ませる1つの要素です。
 そんななか。

 通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のPC! とか、
 痛いのは嫌なので防御に極ぶりしたPC! とか、

 そういうのが混じらないというだけで、GMの負担はとんでもなく下がるのです。

 なので、GMから「サンプルを使っって欲しい」と言われたら、素直に従いましょう。

 GMは、戦闘を考える手間を他のことに回して、楽しいセッションを提供してくれるはずです。
 それはアナタにとっても喜ばしいことのはずです。

それでも使いたくないあなたに

 さて、ここまででサンプルの便利なトコを解説してきましたが。
 それでも、こんな人はいるかもしれません。

「TRPGは、100%自分好みなキャラクターになりきれるから面白いんだ! サンプルという鎖に縛られ、地に堕ち泥で汚れたTRPGなど、TRPGじゃない!」

 なるほど。 あなたの心に広がる青空、YESだね。

 ここからは、そんなあなたの自由をサンプルで満たすコツを解説していきましょう。

サンプルを自由に使うコツ:データの字面に囚われるな

 大前提として、サンプルを使いたくないあなたの不満はそのデータにあるのでしょう。
 ほかは自由に決められるはずですから。

 例えば、ファンタジーもののTRPGで、細身の剣で流麗に戦う美少女軽戦士がやりたい気分なのに、サンプルの筋力がバカ高、かつ装備がメイスとプレートアーマーだった場合。
 キャラクターシート提出やPC紹介のタイミングで、こう言ってみるのはどうでしょうか。

「今回は素早い軽戦士をやりたい気分なので、データはそのままですが、PCの見た目は細身の剣で戦う女の子ってことにしたいです。皆さんも、そのように接してもらえますか?」

 なにせ、あなたがサンプルを使っていることは明白なのです。GMや他PLだって事情はわかっています。
 加えて、GMにとってサンプルを使う行為は”優しさ”。あなたからGMへの気遣いです。

 あなたのささやかな要望は、叶う可能性が高いかと思います。

 そのうえで、以下のようなコダワリで遊ぶのも楽しいです。

「このPCは独自の鍛錬により、瞬発力と持久力を兼ね備えた筋肉を持っているので、見た目は細身の女の子に見えますが筋力は高いです」

「PCが着ているアーマーは急所を覆う部分だけ鉄でできていて、敵は中破カットインを見たい欲望に勝てないので鉄の部分だけ狙ってきます」

 ただし、上みたいなコダワリを見せるときはメンバと言葉を選びましょう。

 中破カットインが見たくて胸部を執拗に狙ってくるゴブリン、みたいな絵面がイヤなときは、上みたいなコダワリはやめたほうがいいです。
 あなたがよくても他のPLがイヤがったときには、そのコダワリは投げ捨てて、とにかくデータはプレートアーマーだけど軽装だ、と方向を修正しましょうね。

まとめ

 ということで。今回は、

「サンプルキャラクターを楽しく使うコツ」

 について解説しました。

 なお次回は、

「サンプルキャラクターを楽しく使ってもらうコツ」

 について解説していきます。

 今度はGMや、同卓した他PL向けの解説になります。
 もしリンクがつながっていれば、ぜひぜひ続けて読んで下さい。

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 それでは、明日もよいTRPGライフを。

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